虐殺器官

守り人シリーズにはまっていたころのファンタジー/SFつながりだろうか.どうして手にしたのか詳細は覚えていない.
博覧強記というにふさわしい知識を駆使し,グロテスクな,あるときはコントのようなシーンが,ある意味クドイと感じるくらい詳細な描写にされる.ゲーム理論のあたりなどは,山岸俊男先生の本を読んでいるような気分になった.
好きなシーンその1.

「ジョン・ポールを待ちながら,か。カフカみたいだよな,これって」

その2.

すぐ近くには「エクソシスト」の階段があって,キルロイ参上の類がたくさん落書きしてある。

キルロイ参上!ここ数十年,キルロイ参上なんて言葉を見聞きする機会がなかった.ホワイトボードを見ると落書きしたくなる性分なので,会社のホワイトボードの隅に亜種を書いたりするけど,突っ込んでくれた人は未だかつてなし.

Fere libenter homines id quod volunt credunt. - Julius Caesar