【39】あらすじで読む日本の名著
11月5日放送のNTV“世界一受けたい授業”に出演されていたカリスマ現役校長小川義男先生の“今さら人には聞けない…3分でわかる「あらすじ名作文学」” が面白かったので買ってみました.
人並みに本を読むようになったのは大学に入ってからだけど,小説は数える程度しか読んでません.なぜか?小説を読むことに時間を費やすことが,とてつもなく贅沢な行為のような気がしていた(いる)からです.説明しにくいけど,なんとなくそんな感じ.
それなのにプチインテリにあこがれる私としては,いわゆる名著というものには目を通しておきたいという願望も同居してます.だから小谷野氏の本を読んだりもしました.
思った以上に収穫ありの本でした.この本は原典にあたってみたいと思ったものは,
- 幸田露伴「五重塔」
- 徳富蘆花「不如帰」
- 森鴎外「高瀬舟」
- 伊藤左千夫「野菊の墓」
- 志賀直哉「暗夜行路」
- 菊池寛「恩讐の彼方に」
- 芥川龍之介「奉教人の死」
- 山本有三「女の一生」
- 谷崎潤一郎「春琴抄(シュンキンショウ)」
特に「野菊の墓」は悲しさのあまり涙を誘い,電車の中で読んでいなければ号泣するところでした.「奉教人の死」も最後はドキッとする終わり方.
No.2,3もあるので読んでみようかと思っています.
昨日の新聞記事で“五重塔”の舞台に関する記事が出てましたが,この本を読んでいなかったら絶対にアンテナに引っかからなかったはず.そういうところにちょいと喜びを感じたのでした.
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