未来をひらく福澤諭吉展

混雑するとは思えないけど電車が込むとイヤなので早めの出動.開館時間の9:30くらいに上野駅に到着.
会場は上野国立博物館・表慶館.平成館に足を運ぶときにはいつも左手に見ながら,この建屋は使われていないのかしらと思っていたその建物でした.ということで,初入館.
表慶館
石坂浩二氏の音声ガイドを借り受け,鑑賞スタート.

  • 先成獣身而後養人心(まずじゅうしんをしてのちじんしんやしなう)
  • 写真好き.1862年が最初の撮影かな?確認されているだけで30枚以上.
  • 一万円紙幣の肖像作成の参考にされた写真は本人もお気に入りの一枚
  • 健康オタクのはしり
  • 交詢社・・・社交クラブ
  • 上諭条例・・・清朝時代の法律書.諭吉の父,百助がその本を入手した晩に男児誕生.その本から一文字とって諭吉と命名
  • 実学(サイヤンス)・・・論理的,科学的思考のこと⇔漢学/儒学
  • 北里柴三郎・・・慶應義塾大学医学部創設.初代医学部長.
  • 堀江帰一筆記ドロッパーズ経済学原理講義ノート・・・英語による授業,英語での筆記・・・ホリエモン恐るべし.
  • 日吉・・・東京横浜電鉄が無償提供
  • 上原良司・・・「きけわたつみのこえ」の冒頭『所感』と題する遺書.グッとこみ上げてくるものがありました.
  • 岡本太郎・・・慶應義塾幼稚舎出身!驚き.幼稚舎発行雑誌『馬仔』の表紙原画.
  • 早慶戦1903年,早稲田からの挑戦状で開始.11-9で慶應の勝利.
  • 時事新報
  • 山辺丈夫,依田勉三
  • 敬愛する松永旧蔵の美術品も多数展示.本館第二会場では『国宝 釈迦金棺出現図』が展示されてました.25日までの展示ということで早めに見に来てよかった.

100年以上も前,英語で授業を受け英語でノートをとっている人がいたのは驚愕でした.当時とは比較にならないほど学習しやすい環境になっているのに身につかず,あとで読むだけで実行はしない英語習得に関するエントリー.個人の成長が国家の成長につながるというような時代(『坂の上の雲』にそんなことが書いてあったような)だからこそなのか・・・とイイワケ.

『試しに見よ、古来文明の進歩、その初は皆いわゆる異端妄説に起こらざるものなし』

なんてcoolな塾長.というわけで塾長展大満足.


未来をひらく福澤諭吉展 2009 東京,福岡,大阪